担当者コラム

2026年08月31日 (月)
仕事と趣味が育む心のゆとり

 私は判断能力が十分でない方の生活や財産を支え、その人らしい暮らしを続けられるように支援する仕事に携わっています。本人の意思を尊重しながら、さまざまな手続や関係機関との調整を行う仕事は、大きなやりがいがある一方で、冷静な判断力と責任感が常に求められています。

 

 そんな私にとって、心身のバランスを整えてくれる大切な時間が太極拳です。
太極拳を始めて12年経ちますが、現在も週2・3回程度の練習を続けています。
ゆっくりとした動きの中で呼吸を整え、姿勢や重心を意識しながら身体を動かしていると、 身体全体の緊張感が抜けてリラックスでき、気持ちが穏やかになっていくのを感じます。
太極拳は気功の一種であると教わっていますが、呼吸を静かに整える動作は個人的には、「座禅」をしているようと思うこともあります。
また、一方では、片脚立ちや重心移動を多く含むため、転倒予防につながると考えられています。

 

 先日、太極拳の指導者に誘われて訪れた台湾では、ツアーガイドのはからいで、早朝の公園で太極拳を楽しむ地元の方々の輪に加わる機会がありました。そこでは十数名の方たちが音楽に合わせて太極拳を楽しんでいましたが、突然の私達の参加にも笑顔で迎え入れれてくれました。言葉は通じなくても、同じ動きを通して自然と心が通い、楽しい時間が過ごせたことがとても印象に残っています。

 

 太極拳は一見するとゆったりとした運動ですが、実際には全身を使い、集中力も必要とする奥深いものです。動作一つ一つを丁寧に積み重ねる姿勢は、仕事にも通ずるものがあります。支援を必要とする方は、一人ひとりの状況や思いが異なるため、相手の話をよく聞き、焦らずに最善の方法を考えることが大切です。
太極拳で身についた「落ち着いて仕事に向き合う姿勢」は日々の仕事に自然にいかされているように感じます。

 

 これからも太極拳を続けながら、一人ひとりに誠実に向き合い、安心して生活できるよう支援を続けていきたいと思います。仕事と趣味の両立は、自分自身を豊かにし、その豊かさがよい支援につながるのだと感じています。

(T.K 記)

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